Ubuntu に pyenv を利用して Python をインストールする
2023.02.18
Ubuntu 22.04 LTS に Python をインストールする方法。Python のインストールは基本的に pyenv を使う。
準備
Python をインストールする前に次のパッケージをインストールする。
sudo apt install -y gcc make build-essential libssl-dev libffi-dev zlib1g-dev libbz2-dev libreadline-dev libsqlite3-dev wget curl llvm libncurses5-dev xz-utils tk-dev libxml2-dev libxmlsec1-dev liblzma-dev
git をインストールする
sudo apt install -y git
git で pyenv をダウンロードする
git clone https://github.com/pyenv/pyenv.git ~/.pyenv
ダウンロード先は ~/.pyenv
にする。
.bashrc に pyenv の設定を書く
ユーザーディレクトリの .bashrc に pyenv の設定を書きます。
echo 'export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"' >> ~/.bashrc
echo 'command -v pyenv >/dev/null || export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"' >> ~/.bashrc
echo 'eval "$(pyenv init -)"' >> ~/.bashrc
そして
source ~/.bashrc
とすると、pyenv のインストールは終わります。pyenv のバージョンは
pyenv -v
で確認します。
Python をインストールする
pyenv を利用して Python をインストールするには、下のようにバージョンを指定する。
pyenv install 3.7.7
インストールした Python をコンピューター全体で使う
この段階では pyenv で Python をインストールしたにすぎない。3.7.7 をコンピューター全体に認識させるには
pyenv global 3.7.7
とする。
Python のバージョンを確認する
python --version
おそらく 3.7.7 と出力される。
pyenv-virtualenv などは不要
Python そのものが仮想環境をつくるコマンド venv をもっているため、仮想環境系のパッケージはいりません。
インストールの補足説明
インストールするときの
echo 'export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"' >> ~/.bashrc
echo 'command -v pyenv >/dev/null || export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"' >> ~/.bashrc
echo 'eval "$(pyenv init -)"' >> ~/.bashrc
は .bashrc に
export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"
command -v pyenv >/dev/null || export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"
eval "$(pyenv init -)"
と書くことと同じです。.bashrc は vi .bashrc
で開き、他の設定をいじらないように追記してください。
source ~/.bashrc
は .bashrc の変更をコンピューターに認識させるコマンドです。